西川司『ふうらい同心日暮半睡』を読む

西川司作品。1958年函館生まれ。放送作家などから小説も。読むのは「青春」「異邦の仔」についで3作目。時代物・同心物。4つの殺しの事件を隠居同心の日暮慶一郎が岡っ引亀次郎と養子新之助たちと解決していく話。亀田コミュの新着単行本。

『ふうらい同心日暮半睡』

南町同心日暮慶一郎は妻の病気で早くに養子新之助家督を譲って隠居する。隠居を期にのんびり生活しようと半睡と改名。妻は早くに亡くなり同心の相談役のような形で同心に復帰して亀次郎達の事件解決に知恵を貸す。第1話は廃屋で女が殺されていた。亭主の硝子吹き職人の太助が番所に。太助は事故で不能になって妻に外で男をと勧めてた。それがなんと夫の同僚と・・・・。

第2話は夜鷹の巣窟といわれる家で男の殺されているのが見つかった。料理茶屋の亭主が板前と嫁ができている現場を目撃してしまった。そのご亭主が不明の死に方をした。

巣窟で殺されてた男と板前たちとの関係は?

第3話は寺裏で40過ぎの男が殺されていた。元岡っ引だった男藤八という。棒手振り三吉が通報してきたという。実は・・・。

第4話は叢で顔の半分を潰された女が死んでいた。双子の女の子で売られて苦労した女と男にうつつを抜かしている女。それが偶然父のところに来た。そこで事件が・・。

(時代物の同心ものの事件解決のよくある筋書だ。良く分からねえ。)

☆☆☆