知念実希人『硝子の塔の殺人』を読む。

知念実希人作品。本格ミステリー作品。500頁の長編だが面白い。全然飽きさせずに一気に読ませる。ミステリーにもいろいろあるらしいがとにかく面白く読ませていただいた。山の中にお金に飽かせず建てたガラスの円錐の建物の中で招待客が3部屋の密室のなかで3人の殺人事件が次々と。それを名探偵などが推理を働かせる。

『硝子の塔の殺人』

幕開けは神津島太郎という著名な研究者が金にあかせず建てた硝子の塔でかかりつけ医の一条遊馬が妹の難病の薬の発売に難色を示す神津島を殺すことで妹の薬が供給できると考えて7人ほどの招待客が集まる時を選んで殺害しようとする。主人の収集品の中の毒薬を用いて殺害をする。次いで老田という執事が殺される。次いで食事などの世話役のメイドの巴円香が殺される。神津島は一条が殺したのだが相次いで殺人事件が起こって一条は連続殺人犯に自分の罪をかぶせようと苦心するのだがこれらの事件に招待されてた自称名探偵碧月夜が推理を働かせて次々に事件を白日の下に晒していく。

ついには連続殺人の犯人と神津島の殺人の犯人を明らかにしてしまった。

しかし警察が来る前にと塔の先端に隔離されている間に裏の事実に気づいてしまう。

神津島は実際には殺されていなくて塔の秘密の階段から自分で描いたミステリーが実際に行われているかを見ていたというものだ。連続殺人も虚構だったと・・。しかし碧月夜が名探偵であるために実際の連続殺人を犯し神津島も本当の毒を与えて殺したと分かってしまう。一条はみんなを集めて事実を告げて碧月夜と一条遊馬が対決する・・・。

(序盤は遊馬が殺人を隠すために名探偵の助手となって推理の手助けを。中盤は名探偵

の名推理で殺人事件を次々解き明かす。そして最後はどんでん返しの展開。面白い)

☆☆☆☆☆