東野圭吾『浪花少年探偵団』を読む。

東野圭吾作品。34年前に出版された本。小学校の担任教師と生徒と先生に恋する刑事の組み合わせで事件を解決していく話。5編の事件を収録。子供でも読めそうなミステリー。図書館にまだ読んでいない東野作品があった。

浪花少年探偵団

「しのぶセンセの推理」は福島という生徒の父親が軽トラの中で殴られて死んでいた。

働かない酒飲みの父親だった。母親と息子が怪しいけれどアリバイがある。軽トラは友達から借りたもの。保険金を取ろうと母親を殺すつもりで母親に殺された。正当防衛だった。先生は息子が運転したと推理して解決した。

「しのぶセンセと家なき子」はしのぶ先生の生徒がゲームソフトをひったくられた。

犯人は父子で夜逃げしてきた子だった。その子は家に寄り着かずにいる間に父親が殺された。しのぶ先生の出番。

「しのぶセンセの見合い」はしのぶ先生に見合いの話。先生は事件が大好きでそれで知り合った新藤刑事とお互い好意は持っていたのだが・・。新藤刑事も俄然やるきを出した。見合いの時に相手の会社の社長が殺された。見合いどころでなくなった。

「しのぶセンセのクリスマス」はイヴに女性が自宅で殺された。彼女は男ふたりと女性ふたりでクリスマスパーテーを計画していた。自殺かと思われたが凶器がなかった。女性は男性のひとりと結婚する予定になっていた。しのぶ先生の推理が炸裂する。

「しのぶセンセを仰げば尊し」は子供らの卒業式が迫っていた。生徒のひとり鉄平の好きな子の母親が布団を干していて転落した。ケガをしたのだが母親は前後のことが分からなくなっていた。そんなころ街はずれのラブホテルの側の草むらで若い女性が殺され

捨てられていた。鉄平たちから頼まれて卒業式そっちのけで事件に首を突っ込むしのぶ先生。

ガリレオでは湯川教授だが今回はしのぶセンセ。子供対象の推理小説のような分かりやすく読みやすい本。)

☆☆