知念実希人『ブラッドライン』を読む。

知念実希人作品。1978年沖縄生まれ。医科大卒のミステリー作家。

読むのは「黒猫の小夜曲」に続く2作目。

『ブラッドライン』

両親が医者の家に生まれた裕也と真奈美。兄妹は父に反発して過ごしてきたが裕也は医科大学に進み准教授でいる父の大学で医者に。妹は反発して法律の事務所へ。

教授選に絡んで二人の立候補予定の准教授と自称探偵が殺され、ついには父も手術中に大量の出血で亡くなってしまう。裕也は父の死に疑問を持ち、不審な動きをしていた自称探偵を調査することから始めるが探偵もまた不審の死を遂げていた。外部大学から教授選に出る予定の川奈教授が死亡診断書を書いていて怪しいと突き止めるのだが・・。

父の生い立ちにも疑問を持って故郷といわれる集落を訪ねるのだがそこで父の名を出すと忌られた家族のレッテルが張られていた。裕也はいろいろな推理から父の死には入院してあまり先のないといわれていた母の影が・・。連続殺人事件の影に母の姿を垣間見た・・。真奈美の結婚式にちょっとの間に母に問い詰めると・・・・。

医科大学の教授選という案外とドロドロした中で起きた殺人事件の話。)

☆☆☆