#藤田宜永『帰り来ぬ青春』を読む。

藤田宜永作品。「愛の領分」「老猿」につづいて3冊目を読むことに。

もともと推理作家というが幅広く作品を書いてるらしい。70歳。早稲田大中退。フランス勤務経験ありという。副題に探偵竹花とあるように探偵・竹花の活躍が描かれる。

『帰り来ぬ青春』

意気揚々とフランスに渡った芸術家の卵たち。探偵の竹花も一度はフランスに渡ったのだが帰朝して私立探偵に。その時の友国分が別荘で死に自殺と判断されたのだが竹花は納得できずに解明しようとする話。関連するようにローズという若者が拳銃の誤射で亡くなり、フランスで一緒だった施設入所の熊川というフランスでマフィアと関連した男も殺された。ローズがフランスで盗んできた高価な化石の取引に絡んだ殺人ではないかと関係者をたどっていくとかってフランスでピアノ演奏家をめざし現在はピアノバーを経営して孫娘にプロへの道に夢を託す江尻がお金に困っていた・・・。

かってフランスで青春時代を夢にかけてすごした人たちの老後を描く。

☆☆☆ちょっと長い。480頁。

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