吉田恭教作品。初めて読むミステリー作家。よしだやすのりと読むやしい。
25年前の事件が絡み合っているのを「犬」「アルコール」というトリックから元刑事の探偵が犯人に迫る。
『亡者は囁く』
盲目の著名なバイオリン奏者の神谷千尋は盲導犬の引き取りに行く際に電車が不通になって山のホテルに泊まる羽目に。女将の提案でひとりの女性と相部屋に。
その女性深水弥生を探してほしいという依頼が探偵槇野のところにきた。
調べると彼女は3件の事件に関係しているらしい。しかも3人を殺し、ホテルで自殺していて奏者が会ったのは亡者ではなかったか。辿ると25年前に起きた2つの事件の自殺とされた事件はアルコールを使った昼間の巧妙な殺人であるトリックをつきとめて事件は解決する。犯人たちの素性はよく使われる施設出身者たちの結束。
(ミステリーは複雑であればあるほど、トリックが意外性であればあるほど面白いのかもしれないが自分は単純な東野作品のほうが読み易くていいなあ。)
☆☆☆