熊谷達也作。久しぶりに図書館にまだ読んでいない熊谷作品を見つけて嬉しくなった。
熊谷作品は仙台中心にこれまで山などの動物や猟師の話・海の話そして対戦の喜劇などを読んできたのだが今回の本は仙台に本拠をおくプロのロード・レースの話。作家というのはいろんなテーマの作品を書きたいものらしい。
『エスケープ・トレイン』
学生のころは陸上をやっていてひょんなことから自転車をはじめてロードレーサーになった湊人が主人公。いつチームから外されてもしょうがないというくらい自信がなかったのだがチームに海外のチームで活躍してた梶山がチームに入ってきて湊人の魅力と力を自覚するようになって各地のロード・レースで力を発揮するようになる。
そしてついに全日本ロードでチームのアシストとりわけ梶山のアシストを受けて優勝するという話。マイナーな競技だけに用語も含めて迫力がいまいち伝わらなかったのが残念。個人競技ではなくいかにチームの力で競う競技ということは伝わった。
(アシスタントマネージャー瑞葉さんとの恋物ももう少しあってほしかったなあ・・)
☆☆☆