白川道(とおる)作品は好きだ。
図書館の本はすべて読んだのだがこの本は最近入れたのだろう。
白川作品は株・煙草・麻雀・女・ヤクザ・・が大抵でてくる。
グレることに多少憧れがある自分には白川作品で楽しんでいる。
「神が降りてくる」
主人公「榊」は株屋などを経て経済事件で刑務所に入り、出所して作家を
めざしてそこそこ売れる作家になる。沖縄から里奈という女がが榊を
尋ねてくる。刑務所にいたときの話相手だった殺人犯米兵が
里奈の父だという。里奈の母は沖縄で米兵など相手の飲み屋をやってた。
母の死を機に自分の出生の秘密と真実を知りたいと思ったのだ。
榊と里奈はこの関わりのなかで愛しあい、婚約の間柄になってゆく。
真相を調査すべく二人は沖縄に向かう。
米兵が榊に託した「フィルの歌が聴きたい」のキーワードの意味を探しに。
米軍の物資にむらがった時代は沖縄を救うといいつつ裏の顔を持つ人も。
沖縄復帰前の混乱の事件を新聞社や元警官の協力で真実を解明する。
最後に里奈は本国に送還された父を探し、精神に異常をきたしてる
父に会い、介抱し、もう少しで榊との幸せも目前のときに突然悲劇が・・。
折角 神が降りて幸せになれる人生と信じてたのに・・・・・・・・・・・・・・・・。