ゴルバチョフ元書記長。

ロシアのゴルバチョフ元書記長がご逝去されたという。

ロシア人には珍しい温和な印象を持った政治家だった。今のロシア侵攻による世界の緊張状態のこの時にご逝去されたのは象徴的な気がする。

戦後の最大危機の東西冷戦。あの時も一触即発で世界の大戦が起こるのではないかと震えたものだがゴルバチョフ書記長の英断で世界は緊張を和らげることができた。

しかしトロイカ体制とかいう耳新しい体制で旧ソ連を新しい政治体制に移行しようとしたのだがソ連邦の解体という事態にゴルバチョフ氏は失脚せざるを得なかったようだ。

ロシアの人々の心の底には旧ソ連邦の栄光への夢が見える。ゴルバチョフ氏が道を開いた民主主義の流れをよしとしないプーチン大統領との思惑の一致があるように思う。

ソ連の解体は本来は単なる時代のながれでゴルバチョフ氏が引き金を引いたにすぎない。こんな時にゴルバチョフ氏がご逝去された。もう少しロシアの過行く姿を見て欲しかったし感想を聞きたかった気がする。お悔み申し上げます。