東野圭吾「虚ろな十字架」を読む。


   東野圭吾さんは推理小説のさすが第一人者。
   どの本を読んでもハズレがない。
   「虚ろな十字架」
   殺人・被害者の苦悩・死刑・加害者の償いがテーマとして展開。
   娘を強盗に殺されて壊れる家庭。妻(小夜子)は殺人者の償いに疑問を持ち、
   殺人者は死刑が相当と離婚後はルポライターとして活動する。

   高校生という若い二人が衝動で妊娠し子供を殺して樹海に埋める。
   男は小児科医(仁科)になり結婚詐欺で妊娠し死地に向かう女性(花恵)
   と結婚し自分の子でない子供を育てて穏やかに暮らしている。
   一方女(沙織)は子を殺したことで精神的に落ちて不運な人生をおくる。
    沙織の話から小夜子は自首をすすめるのだが小夜子も殺される。
   犯人は自首するのだが小夜子の元夫(中原)は疑問を感じて追及していって
   ついには仁科と犯人の関係をつきとめるのだが・・・・・・・・・・・・・・・・。
      タイトルの虚ろな十字架とは死刑という十字架を背負った加害者の
   償いにたいする曖昧さみたいなことだろうか。
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