角田光代『対岸の彼女』を読む。

角田光代作品。早稲田卒業で1967年生まれ。2004年の作品。

 古い本だが読ませる。女性の広い意味での友情を扱った作品。

対岸の彼女』高校生の葵よ魚子はいじめから超越した友情を築いている。

  夏休みに地方の民宿に二人でバイトにいくのだがそこの女将にこき使われるが

  新しい生活で一生懸命働く。終わって地元に帰ろうとするのだが魚子は

  帰りたくないと泣き出して一緒にどこかに行こうという話になって横浜で

  安宿に泊まり、ダンスホールで男たちに食事をおごらせて暮らすのだが

  お金がなくなった時違ったところに行こうとビルの屋上から飛び降りる。

  二人とも偶然助かるのだが・・・・・・・。

  小夜子は結婚して女の子をもうけるが夫の無関心や姑に嫌気がさして働きに

  出た先が葵が旅行業や掃除業を営む会社であった。小夜子は社長葵の人柄に

  ひかれて一生懸命働くのだが社員があらかた逃げてしまい青息吐息。

  社長の人柄に疑問を感じて一度は辞めた小夜子は戻ろうと社長の部屋を

  訪ねる。(学校での女の子たちのグループの離合集散・いじめ。仕事場での

  陰口や噂話や愚痴。信じられる仲間とはなんだろうと言いたかったのかなあ。)

☆☆☆

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