人権活動家の悲劇。

ベルラーシの首都ミンスクの裁判所は昨年ノーベル平和賞受賞のアレシ・ビャリャツキ氏に社会秩序の混乱を図ったとして懲役10年の判決を言い渡した。結局獄中で受賞したまま判決を受けたという。独裁者の下ではノーベル平和賞も権力に楯突く者としての評価しかないのだあろう。ノーベル平和賞とは何なのだろうか。

またカンボジアではアジア最長の政権といわれるフン・セン首相の政敵とされる元野党党首のケム・リカ氏が国家反逆罪で27年の禁固刑を言い渡された。いずれも政権を維持するためにはなりふり構わぬ感じがする。裁判所も巻き込んで三権分立の整っていない国ではこんなことが起こりやすいのだろう。

人権とか自由とか当たり前のことが当たり前でない国がたくさんある。国民が主権者でない国がたくさんある。日本は自由を謳歌しているけれど政権によってはいつ不自由になるかもしれない。