池井戸潤『下町ロケット』を読む。

池井戸潤作品。池井戸作品はたくさん読んでいて「志多町ロケットゴースト」「下町ロケット ヤタガラス」「下町ロケット ガウディ計画」など読んでいたからもう読んでいたと思っていた最初の「下町ロケット」を読んでいないことに気が付いた。

どれも同じような雰囲気だがいつでも一気に読みたくなる。凄いなあ。

下町ロケット

宇宙ロケット研究をしていて打ち上げの失敗を機に親の工場を継いだ佃航平社長。順調に業績を伸ばしていたのだが競合社から特許侵害で訴えられる。90億の損害賠償という訴訟。窮地に立つも離婚した妻に紹介された神谷弁護士が逆特許侵害を訴えてついに和解を勝ち取る。窮地を脱したと思ったら今度はロケット開発の最大手帝国工業とのバルブ特許問題。佃社長の持っているバルブの特許を資金繰りに苦しむ佃工業の足元を見て売るように持ち掛けあわよくば倒産させようと策略。絶対のピンチに工場一丸となって強気の姿勢ではねのけて商品提供に持ち込んだ。

(相変わらず笑いあり・涙あり。銀行から出向の殿村など人間関係もおもしろい。この本を読むとつくづくサラリーマンは大変だと。年金生活はお金はないけれど生きるだけを考えればいいものだと。)