池井戸潤『下町ロケット2』ガウディ計画を読む

池井戸作品。下町ロケットも3作目だ。下町の小さな企業が大企業を相手にいろんな妨害やいじめに耐えながら誠実に真面目に一生懸命に社員一丸で頑張るという構成はどの本も同じなのだが我々昭和世代には涙ももたらす。どれも一気に読めていい本だ。

下町ロケット2』ガウディ計画

今回は佃社長は人工心臓のバルブの取り組みをするのだがコンペに負けて次に依頼されたのが心臓の人工弁。心臓の病に悩む子供たちに人口弁で命を救いたいという北陸に飛ばされた優秀な一村医師と繊維業者の桜田社長に心を動かされて人口弁を佃製作所が製作する話。医学会のボスの貴船教授や新興会社の椎名社長や帝国重工の調達部長たちとの嫌がらせや妨害に会社の存続さえ危ぶまれながら佃田社長以下社員一丸で頑張る。

(出世欲やお金に欲が出た人が変わるとしたらそこから落ちないと変われない。人間は泥臭いけれど結局誠実とか一生懸命とか夢にかけるとかいうことが一番大事。)

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