長岡弘樹『教場』を読む。

長岡弘樹作品。初めて読む作家。1969年山形県生まれ。筑波大卒。

小説推理新人賞をとっているから推理小説が多いのだろう。

この本は警察学校に入校した男女の卒業までのいろいろなエピソードが職責・牢問・蟻穴・調達・異物・背水とエピローグと7話の短編で繋げられてる。

『教場』

職責は職務質問の実習。宮坂と平田という一見仲の良さそうな二人が成績の良いものと悪いものの間には微妙な心の内が。救ったのは風間という老教官。

牢問は取り調べ実習。恋人が殺されて自分で犯人を上げようと警察官を志望したしのぶの復讐は正しかったのかまた風間が解決する。

蟻穴は車に乗ってる人への職責実習。仲間が接着剤のついた耳当てをつけさせて道具室に閉じ込めた。悪質ないたずらだ。風間が・・。・・・・エトセトラ。

(警察学校での過酷な教育は最後まで終えることができない生徒もでるという。

職責や取り調べやパトカーの乗り方や刑法・刑事訴訟法など身近な巡査がいろいろなことを学んで仕事をしていることが分かる本かなあ。教官の風間の存在感はいい。)

☆☆☆

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