#村山由佳『翼』を読む。

村山由佳作品。530頁を超える長編。読むのに大変と思ったが。でも場面も日本・ニューヨーク・アリゾナと広大だが、テーマも虐待・人権・人種と多彩だが読むのに飽きさせない。描かれる時間は長くないからかもしれない。

『翼』(CRY FOR THE MOON)

日本人で米国の支社長の家に生まれた真冬は父の自殺の発見者となり日本に引き上げるが母や周りからのいじめや虐待にニューヨークにもどり米国人大学にはいり、インディアンの妻と離婚して1児ティムと暮らす教授と恋に落ち結婚するのだが結婚式の後で寄ったハンバーグ店に入った強盗に夫の教授は射殺されてしまう。結婚式に来ていた家族とともに夫の故郷アリゾナに子供とともに訪れるのだが・・・。夫の実家は牧場と土産店をたくさん持つ金持ちでインディアンの従業員をたくさん使用するインディアン居留地の隣。家族は父リチャードと妻クレアと弟と妹なのだが父がインディアンの娘に生ませて従業員待遇の子ブルース。家のなかは複雑な心に揺れていた。

ティムを連れて帰えろうとする真冬に遺産をやろうとするリチャード。妻たちは遺産をめぐって真冬を殺そうとするのだが・・・・。ブルースが・・・・。

(CRY FOR THE MOONよりはCRY FOR THE SUNのほうがあってる気がした。ネイチャーアメリカンと名前が変わって呼ばれても喜べない人々がいる。)

☆☆☆☆

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