村山由佳『すべての雲は銀の・・』を読む。

村山由佳作品。本でもスッと読める本もあればこの本のように中身が難しいわけでもないのに難しい漢字が出てくるわけでもなかなか読むスピードが上がらない。

この本のように「読ませる本」という本があるのだろう。

『すべての雲は銀・・』

大学生の佑介は恋人を兄にとられて傷心をいやすべく菅平のホテル・有機栽培をやる園主といわれる経営者の下でアルバイトで働く。そこの働く姪といわれ健太人いう子持ちの瞳子や料理長源さんや茂市さんやその孫桜ちゃん、花を納入する美里や花綾さんなどと繰り広げる生活で癒されていく佑介。

瞳子はいう「結婚とか安定した生活とか・・・・そういう基準でものごとを考えるのは大嫌いなの!」普通に人生の落伍者といわれる人にやさしい園主。いい子なのに登校拒否になった桜ちゃんにもみんなは優しい。そんな菅平であった。

(優しさと逞しさを人生の幸せと感じられる都会から離れた生活に価値を見出している人たちの生活が描かれる。幸せってその人が感じるものでみんな異なる。それが普通)

☆☆☆☆

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