西川つかさ『青春』を読む。

西川つかさ作品。北海道出身の西川さんは今は西川司で本を書いてるらしい。

「異邦の仔」は西川司となっていた。何故かな、成長の証。この本は実名で

北桧山・倶知安・函館と道南の人には馴染みの地域で中学・高校と青春を送った

作者の自伝的小説。作者以前の人なら誰もが懐かしいと思うかもしれない。

『青春』副題ひまわりのかっちゃん。

劣等生だったかっちゃんがひとりの先生の指導で優秀な生徒に生まれ変わる。

学業・スポーツ・容姿に優秀だった兄は函館の中部高校の受験に失敗するなかで

自分も中部高校を目指すのだが両親に反対される。かっちゃんは剣道・柔道を

子供のころから習っていた優しい子だったのだが当時の学校の番長やら応援団やら

に目をつけられるが敢然と立ち向かう。両親の思惑で結局倶知安高校に進学するが

浪人を余儀なくされた兄との確執を抱えつつも最後は兄の優しさが分かって・・・。

(かっちゃんはかっこよすぎる気がしないでもないが昔の長ランとかボンタンとか

懐かしい言葉が出てきて自分の中高時代を思い起こさせる本。)

☆☆☆

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