朝倉宏景『野球部ひとり』を読む。

朝倉宏景作品。1984年生まれ。東京都。東京学芸大卒。初めて読む作家。

高校野球の青春物作品。歳をとっても青春ストーリーは読めるものだ。

『野球部ひとり』

優秀な進学校自由が丘高校で野球部にたったひとりになっても残って頑張る春一。彼は野球部があった時親友だった亮平がピッチャーだった時春一の打った打球が亮平の頭部に当たり身体が動かない重症に。春一はそれ以来ひとりでも亮平が戻るもで野球部を残すと頑張っているのだ。ただ心痛から試合ではまともにバットを振れない身体に。一方出来の悪い商業高校の野球部は2年生の瑞樹キャップテンを中心に8人しかいない。バラバラのチームだった。試合に出るために部員を増やそうとしているのだが・・・。先生の助言で他校との合同チームを模索。春一を説得して合同チームができた。

ゴタゴタしながらも春一が次の塁を狙うことの徹底でチームカラーを変えた。抽選の結果公式戦の第一試合は強豪の鎌田実業高。やっと見に来た亮平の前で9回の裏に春一が快打を放ってサヨナラ勝ちに。

(美人の自由が丘高校からのマネージャーとか瑞樹の兄は伝説の高校の先輩だが就職してから荒れているなどエピソードも多数。分かりやすい青春野球ドラマ。)

☆☆☆