西川つかさ作品。「青春」が中学・高校の時代の青春を描いたものだがそれ以前の
小学校での出来事を描いたものだ。函館の受験校中部高校を目指すまでになった
かっちゃんのどうしてそうなったかが描かれる。かっちゃんの頑張りとともに
先生のすばらしさ、素晴らしい先生に出会う子供の成長が描かれる。
ひまわりとは養護学級のようなクラスのことである。
『ひまわりのかっちゃん』
父の大成町から北桧山町への転勤で転校することになったかっちゃん。字も算数も
できないかっちゃんはひまわりという特殊学級で遊んでることが多かったから
北桧山町の学校では通常のクラスではなく違った町の養護学級への進学も考えられたが
春休みの面談でペルーからきた森田先生に出会い字を覚える意味や算数を覚える
意味をかっちゃんの興味を持つように指導されて自分から森田先生の生徒に
なりたいと。勉強の仕方、早く走る方法、跳び箱の飛び方などかっちゃんに分かる
ように指導され勉強もでき卒業式には生徒代表として答辞を読む。
(感動の本である。こんなにいい先生に出会うことは稀であろう。小学生がこの本を
読んでなぜ勉強するかを学んで現在の先生に絶望するのでなく自分で切り拓く力を
身に着けたら素晴らしいと思う。)
☆☆☆☆