東野圭吾作品。東野作品は20冊くらい読んでるけれどこの代表作を読んでなかったのだなあ。交通事故にあい妻が亡くなり娘が生き残るのだが娘に死んだ妻が乗り移って奇妙な夫婦関係と父娘関係が描かれる。家族の複雑な環境が描かれる。
『秘密』
杉田平介と直子には藻奈美という小5の子供がいるのだが直子と藻奈美が実家に帰るのに乗ったスキーバスが事故を起こして沢山の人が亡くなった。運転手も亡くなった。
藻奈美は無傷、直子は助からなかった。意識を回復した藻奈美を見た平介は藻奈美は直子に意識は変わっていた。意義のある人生を送りたいと直子は藻奈美の身体で猛勉強。医者になろうと頑張る。平介はなぜ事故が起こったのかと運転手の妻に会い必死に生きる運転手の事情が分かってきた。札幌の前妻に仕送りするために過労になるほど働いていたのだ。中学・高校と医者になるべく生徒として頑張る直子。直子を好きになる生徒も。娘の身体を見ていて妻とは分かるのだが寝室でも手を出せない夫、嫉妬も起きる。
そんな奇妙な生活も娘と妻が徐々に入れ替わっていく時が・・・・・・。
(藻奈美を診察したのが自分と同じ名前、平介が真実を探るべく札幌へ。名前とか地名が馴染みだと読んでいても親近感が湧く。広末涼子で映像にもなったという。)
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