東野圭吾『沈黙のパレード』を読む。

東野圭吾作品。時々図書館に行くとまだ読んでない本に思いがけず出合う。東野作品は借りてが多いから出会うことは少ないのだが・・。この本はお馴染みの物理学者湯川や草薙警部・内海刑事が活躍する。犯人が明示されててどんでん返しがある。

『沈黙のパレード』

小学生の本橋優奈ちゃんが殺されて草薙警部は犯人蓮沼を挙げたのだが裁判で黙秘などをされて無罪釈放になる。数年後食堂を営む並木家から天才的に歌が上手で新倉という歌の教室に通いプロを目指していた佐織さんが行方不明になる。蓮沼の関係者のゴミ屋敷が火災になり遺体が佐織さんと特定されて蓮沼の犯行ではないかと草薙警部・並木食堂で馴染みになった湯川らが蓮沼の犯行とみて捜査に動き出す。無罪釈放された蓮沼が並木食堂に顔をだしたことで友人たちがなんとか真実を明らかにして復讐をしようと立ち上がる。街のパレードの日に蓮沼の死が伝えられ友人たち関係者が取り調べられるのだが・・・・・。佐織さんを一流の歌手に育てることに命をかけていた新倉が復讐に手を貸しつつ蓮沼を復讐の手段と並木たちが考えていた窒素ガスで蓮沼は殺されたのだ。

湯川教授は真相を明らかにする。佐織さんは新倉の妻が誤って沙織さんを殺したと思わせて、それに便乗した蓮沼が新倉の妻を恐喝しそれに反応した新倉が蓮沼を殺したのだが、実は妻が佐織さんを押し倒した時には佐織さんはまだ生きていて殺したのは蓮沼だというのが湯川の推理だった。

(犯人は蓮沼と最初から明らかにしながら司法の欠陥から涙を飲んだ人たちに焦点をあてながら湯川教授の推理は相変わらず冴えてゆく。)

☆☆☆

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