笹本稜平『駐在刑事』を読む

笹本稜平作品。初めて読む作家。1951年千葉県生まれ.立教大卒。警視庁捜査一課に所属していた刑事が取り調べ中に無実と思われた女性が服毒自殺。捜査一課から青梅の派出所に転勤した。そこでの交番勤務でのあれこれ。

『駐在刑事』

交番勤務となった江波の事件簿。「終わりのない悲鳴」は夫の会社が倒産して借金取りに追いまくられている女性が山で死んだ。その女性は宝くじに2億円当たっていた。

自殺なのか他殺なのか。「血痕とタブロー」は山で普通のシャツ姿の死体が見つかった。二人の画家が若いころに切磋琢磨した画風は似てくるが運命はどちらかに。

風光る」は内田という老人がワサビ田で倒れていた。血まみれで傍に人が死んでいた。犯人は。「秋のトリコロール」は天才クライマーといわれた男が失意のうちに亡くなっていた。江波とスーパーの息子でクライマーの池原と1週間の登山に出掛けたのだがその途中で中学生と思われる子供の登山者を連れることになってしまった。なぜ。

「黄色い放物線」は子供が弱った犬を交番に連れてきた。介抱すると介助犬のような優秀な犬だった。犬を使って犯罪をする男がいた。

「春風が去って」は子供の誘拐されたと思える事件が実は近所のおばあちゃんの家で。

(捜査一課から交番勤務になって登山に夢中になる。山で事件が起きた。)

☆☆☆