石川智健『エウレカの確率』を読む。

石川智健(いしかわともたけ)作品。初めての作家。1985年生まれ。神奈川県生まれ。

25歳で書いた「グレイメン」で賞をとった作家という。3件の連続殺人が起こるなかで行動経済学の学者とプロファイラーという科学的手法を用いた人を投入して事件解決にあたらせる。さてどちらに軍配が・・・。

エウレカの確率』(経済学捜査員伏見真守)

優秀な刑事だった父を持つ麻耶。刑事になったもののまったく自信がない。連続殺人事件が起こって米国帰りの行動経済学者伏見真守が投入され麻耶とコンビを組まされる。またプロファイリングのプロの盛崎も投入され事件解決で競うようになる。

1番目の事件は辣腕弁護士黒川の妻が自宅で2番・3番目も女性で暴行はないが下着と頭髪が切られた。いずれも指紋もなく連続殺人と思われ難航する・・・・。

伏見は経済学を駆使して誰が一番どれだけ得をするかを計算して黒川弁護士が怪しいとするが盛崎はプロファイリングから変質者の線で追う。

結果は愛人と結婚したがっていた黒川弁護士は殺意は持っていたが実は黒川の妻が子供たちを虐待していて子供たちの犯行だったというオチ。2・3番はプロファイリングで見つけた変質者だったのだが・・・・・・。

(事件に経済学とプロファイリングを持ち込んで面白いのだが・・。イライラしてしまうことが多かったなああ。)

☆☆☆