羽田圭介『盗まれた顔』を読む。

羽田圭介作品。読むのは2作目。テレビなどで見る限りあまり好きではなくて読んでいなかったが本の題名に惹かれて手に取った。ちょっと理屈が多いかなあ。

『盗まれた顔』

見当たり捜査に従事する刑事。数人でグループでひとり300人から500人位の指名手配犯の顔を写真で覚えて毎日街に出て月に一人程度を捕まえるという仕事だという。

白戸刑事は出会い系サイトで知り合った女性と5年ほど同棲している。安藤という現代的な若い女性と真面目だけれどなかなか実績が上がらない谷刑事。3人がチームだ。

チームでも一人ひとりで行動する実績重視の営業マンのような仕事についている。

白戸はかっての同僚で妻が殺され復讐でふたりを殺し、その際焼き殺されたとされた須波という刑事が絡んだ事件に興味を持つ。気配を感じるのだ、そして公安の川本の姿も中国人の無国籍の輩の姿も。何かあると感じた白戸は川本を探って死んだはずの須波が姿を見せて川本の罪業を糾弾するが・・・・。

(白戸の同棲相手の千春とのあいまいな恋愛?の心理状態も描かれて顔を見当たる刑事の部分との描写の2面展開の作品。ちょっと長いなあ・・・。)

☆☆☆