池井戸潤『アルルカンと道化師』を読む

池井戸潤作品。図書館の書棚を眺めていたら池井戸潤コーナーに見慣れない本。これは読んでない!と。馴染みの半沢直樹のシリーズの1冊。表紙もいいねえ。

アルルカンと道化師』

半沢直樹が大阪西支店に転勤になって間もない話。大阪支店には屋上に稲荷神社を祀っていて大手取引先に氏子になって頂いて店を盛り上げていただいていたのだが浅野支店長はその仕事を半沢に任せて自分はゴルフの練習。顧客の仙波工芸社という芸術雑誌発行や美術品の展示会企画などをする老舗の企業が2億円融資を依頼してくるのだが・・。東京中央銀行はM&Aに力を入れてる時期だった。ジャッカルという会社が仙波工芸社を買いたいと申し入れがあり15億を提示して本部から浅野支店長まで融資をしなければ倒産などの苦境になるのを見越して融資に難色し担保をつけても難癖をつけるのだが・・・。その企業買収に絡んで仁科譲と佐伯陽彦というふたりの若い画家が描いた「アルルカンと道化師」というの絵の深い青春物語があった。それを解き明かして融資にこぎつけたのはほかならぬ半沢直樹であった。

(今回も抵抗する上司たちを情報通の本部融資部の渡真利忍の情報を得ながらバッサリ!今回も基本は性善説だが抵抗勢力には”倍返し”)

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