高杉良作品。企業ものを描かせたら一番の作家だが最近は半沢直樹の池井戸潤が一世を風靡している感がある。80歳を越える作家だが先日政治家のロートルは去ったほうがいいというコメントを見て図書館で借りてきた。
『破戒者たち』小説・新銀行崩壊
金融庁検査官だった男大塚が中小企業のための銀行を作るという野望と時の大臣などに顔のきくボスの村木に拾われて新銀行「新日産興銀行」の設立に手腕を発揮するのだが村木の野望とやり方はとどまることをしらない。悪魔に魂を売る覚悟で頑張るのだが結局は銀行は破綻し村木ともども逮捕される。
(小泉元首相や竹中元大臣と想像される登場人物、現実に倒産したと思われる商工ファンドとの関連、今もあるサラ金の過払い金訴訟のカラクリなどいろいろ思い浮かべられて面白い。)
☆☆☆