熊谷達也『明日へのペダル』を読む。

熊谷達也作品。図書館に久しぶりに熊谷作品の新しい本が入っていた。良かったなあ。新しいと言っても2022年6月の出版だ。やっぱり熊谷作品は分かりやす文章でいいねえ。東北の香りがする、仙台の香りがする。

『明日へのペダル』

時はコロナ禍がそろそろ始まったことの話。55歳の印刷会社の室長本間優一。教師の妻を持つ。健康診断で中性脂肪や悪玉コレステロールが危険水域と診断されて一念発起してジョギング・走るとか考えている時に同じ会社の水野唯という社員からロードバイクの素晴らしさを教えられてサイクリングの道へ。なんと自転車は上を見るときりがないが50万円程度のもので妻を説得する。ロードバイクにはまり体重も効果的に減ってきて数値も良くなる。さらにバイクへ。そんな時コロナで外出禁止になり会社はリモート体制に。システムは水野唯さんがすべて作ってしまうというITに強い女性。そんな中で会社がコロナで不振になり指名解雇の話がでてなんと水野唯が指名され優一は阻止しようと頑張るが虚しく・・・。優一もこんな会社ではと退職を決意する。

退職した唯はなんとITの会社を立ち上げようとしていた。そして優一に声がかかった。

建物のないリモートのみで絆を築いていく会社に・・。みんなでリスタートし明日へのペダルを漕いでいく・・・・。

(優一はITは難しいから足手まといになると辞退するのだが人柄はITを超えるらしい。)

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