今井絵美子『芦田川』を読む。

今井絵美子作品。初めて読む作家。68歳 成城大卒。画廊経営・プロデューサーなどを経て作家という。とにかく親子愛憎・夫婦愛憎・姉妹愛憎などなどいろんな女性同士の葛藤など嫌になるほど目白押し。

芦田川

登勢は離婚して飲み屋をやって娘千歳を育てるのだが若い男とくっついて妹ユキをもうけて子育て家事は千歳に任せきり。家を出て家を持ち堅実な生活に憧れて千歳は会社の同僚の信幸と結婚する。妹は美人で画廊に勤めるようになり新進画家の高槻のモデルをするのだが高槻はかって奈津というモデルにつかった女性と不倫の恋に落ち奈津は自殺の過去を持つ。妹ユキは高槻に恋するのだが奈津の代役はイヤと千歳のところに同居するのだが信幸に恋し子供も宿しそして自殺する。千歳と信幸の関係は冷えてゆくが千歳に遅い子供ができる。冷えた関係が回復と思われたが生まれた子供に幸と名付けて子供に傾倒していく。母親登勢と千歳の関係は修復していくのだが登勢は競馬の騎手でうんと若い男大一と結婚する。大一が一番まともで登勢の1番目の夫の法事やユキの葬儀などなにを言われても生きてるあいだは自分がしたいようにするのが幸せと・・・・。

(親子・夫婦の間にいろいろあり過ぎてごちゃごちゃ。なにを言いたいのだろう。人生はマイペースが一番ということか。)

☆☆☆