「世界最大の不安定要因」

中国の王毅外相はシンガポール首脳と会談に「米国が世界最大の不安定要因になっている。」と台湾問題を念頭に半導体の輸出規制など他国に保護主義を強要しているとして最大の不安定要因と名指ししたのだが小国から見ればどちらか一方が不安定要因ということはないのではないか。大国同士が覇権を争うから相手国が不安定要因と映る。

中国だってロシアのウクライナ侵攻を止めさせたら世界の最大の不安定要因はひとつ解消する。小国にとっては「世界最大の不安定要因はどっちもどっちのように思えるがどうだろう。台湾の人たちが独立を望んでいるならば独立の選択も中国が一考すれば不安定要因はまたひとつなくなる。他国を引き付けるために相手を非難しても終わらない。

ふたつの大国の利害が対立することが不安定要因になるのだから利害を超えたところで話し合いをしていくことが大事なのではないか。