絲山秋子『忘れられたワルツ』を読む。

絲山作品。今回は7編の短編が収録された本。ちょっと難し目だなあ。

『忘れられたワルツ』

「恋愛雑用論」は得になる・得にならないを縦軸に為になる・為にならないを横軸にして恋愛をみると得にも為にもならず雑用だというもの。

「強震モニタ走馬灯」は友達から離婚したから遊びに来てと言われてのこのこ出かけたら・・・。ネットで地震の全国の揺れてる状況を眺めるのが楽しいという友のはなし。

「葬式とオーロラ」は小学校で印象に残った先生が亡くなって葬式に出た話。人間の努力は報われると教えてくれた先生。

ニイタカヤマノボレ」は田舎の送電の巨大な鉄塔があって昔ニイタカヤマノボレの打電した塔だという噂もあった。友がアスペルガーだと思っていたら自分も・・。

「NR」はノーリターンのこと。とぼけた上司と出張して訳が分からない所に行った話。

「忘れられたワルツ」はリストのワルツは4つあるけれど3つは忘れられてるという。

出張などで忙しい母・外国語の勉強に夢中の父・ピアノの姉と平凡な大学生の家族の話

「神と増田喜十郎」は友達が市議になり市長になってプロパン屋に勤めていた自分にブレーンにならないかと誘われた。市長になった友は神を見たといった。

(短編なのに中味がたくさん詰まり過ぎてよく理解が・・。)

☆☆☆