ロシアのウクライナ侵攻は長期戦になろうとしている。これは国連や米欧が2014年のロシアのクリミア半島の編入を宣言した時に毅然とした態度を取らなかったことが最大の失敗といえるだろう。ロシアは1991年にウクライナの国土として策定されたクリミア半島をウクライナから力で奪った。そして住民投票を行いロシアの領土とした。
そもそも国連の国境紛争の問題点としてあげられる「住民はどちらの国になることを望むのか」が征服したほうが勝手に住民投票を行い当然操作をしてでも自国とする。
国境紛争が起きたら国連や中立国の監視のもとに一定期間を現状に復して住民投票を厳格に行うという規定をつくってなければクリミア半島のように勝手に領土を編入する。
今回のロシアはウクライナにこのやり方を踏襲しようとしたがウクライナはこれ以上の横暴は許せないと立ち上がったものだ。この熱意に欧米もやっと重い腰をあげたのが現実ではないか。やっぱり国連がしっかりしなければ老獪な国は隙間をついてくる。
ロシアにはまず一旦撤退して数年の猶予の後に国連監視の下で住民投票をしたらいい。
それでも住民がロシアというならばやむを得ないのではないか。まずは撤退だ。