西澤保彦「動機、そして沈黙」を読む。

西澤保彦氏は1960年生まれのミステリー作家という。

かって「スナッチ」という作品を読んだ記憶があるがそれ以来だ。

図書館の推薦図書にあった1冊だ。

「動機、そして沈黙」短編6編のなかの一つ。

刑事の霧島と妻瑞恵が母の死の葬儀のあとで時効間近の「平成の切り裂きジャック」と

言われた女性4人が殺された事件についてふたりで酒を飲みながら推理を話合う。

海松市という架空の町で4人の関わりが見えない4人の女性は実は関連が

あったのではないかと犯人の心理を読み解く妻の推理に刑事の夫も惹かれてゆく。

夢を見た。死んだ瑞恵の母が犯人だという突拍子もない夢を。目が覚めた時

遺影は静かに沈黙していた。

☆☆

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