宮部みゆき『さよならの儀式』を読む

宮部作品。亀田交流センターの図書館を覗いたらたまたまあった本。宮部作品は本当に作家という人の発想に感嘆する。短編集で8篇の短編が収録されてる。

『さよならの儀式』

「母の法律」はホスピスに入った母。虐待などで収容されたマザーホームからふたりの子供を養子にして育てた話。一美は殺人犯の子。子は過去を知ってはいけないのか。

「戦闘員」は散歩道に取り付けられたたくさんの監視カメラ。たった一人になった老人が監視カメラと闘う話。

「わたしとワタシ」は女性がタイムスリップしながら自分と会話する話。

「さよならの儀式」は各家庭でなんらかのロボットを持つようになった時代に育ててくれたのに廃棄したロボットに会いにいく話。

「星に願いを」は近所に隕石が落ちた。留守番していた娘の目にテレビに大量殺人があり犯人が娘の家の方角に逃亡と。外を見たら血だらけの人が倒れてる。犯人は隕石できた宇宙人だった・・・・・。

「聖痕」は男にだらしなかった嫁と離婚した男。別れた妻はろくでもない男と一緒になって離婚したときの連れ子を虐待してた。子供は夫婦を殺した。子はネットの世界英雄視される。殺人は許されることがあるのか。

「海神の裔」は日露戦争のころに村に外人と日本人が流れ着いた。村の人たちは彼らを匿い海守として祀った。

「保安官の明日」は大金持ちがひとりの息子が凶状にはしった原因を探ろうと死者たちを再生して動かせるドームを作った。そこで働く保安官の話。

(「さよならの儀式」と「聖痕」が面白い。)

☆☆☆