宮部みゆき作品を読む。この本は以前にも読んだ気がしたのだが
曖昧だったので借りてきた。やっぱり読んでいた。でも文章を辿ると
「そうだよな」と分かるのだがその先が分からない。そして先を読むと
「そうだったよな」この繰り返しで最後まで読んだ。
それにしても宮部作品は飽きさせない。
「名もなき毒」
大手コンツェルンの会長の娘と結婚してその会社の社内報の編集者になった
主人公「杉村」は連続毒殺事件が同一犯ではなく祖父が毒殺された事件の
の犯人はだれか。その被害者の孫娘と関わる。
また自分の部下だった女性の嘘と嫌がらせの脅迫事件の解決に関わるのだが
かわいい娘の人質事件に発展する事件にまで発展する。
杉村がこの二つの事件を解決する話だ。
人間はみな毒をもっていて環境や教育や生い立ちなどによって毒が成長するか
消えていくか。名のない毒のために対処が難しいという話なのだろう。