愛川晶「道具屋殺人事件」を読む。


   愛川晶(あいかわ・あきら)作品を読むのは初めてだ。
   この「道具屋殺人事件」は
   「神田紅梅亭寄席物帳」のサブタイトルがついていて3篇からなる。
   落語の好きな人には面白いし、落語の勉強にもなって面白い。
   「道具屋殺人事件」
    二つ目での有望落語家福の助と気さくな奥さんの亮子が落語の演目を
    通して殺人事件?を解決するのだが警官がほとんど登場しない事件だ。
     「道具屋」という演目を演じてる最中に扇子を使ったのだが
     扇子が割れて血のりのついた刃物がでてきて大騒ぎになった。
     扇子は刃物を入れるよう小喜楽師匠が特注したものだった。
     殺人事件はあったのか。犯人は小喜楽師匠なのか・・・・・・・・。
    「らくだのサゲ」
      らくだというのはどうしようもない男が馬という名なのだが
      みんなは「らくだ」といってるという落語の演目なのだが
      「さげ」というのは落ちのこと。演目「らくだ」の落ちを
      どうするかという話。
 ☆☆☆☆落語を楽しめる本だ。
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