宮部みゆき『刑事の子』を読む。

宮部みゆき作品。10年前に出版の本。相変わらずスムーズな読み易い本だ。

登場人物も少なく主と従がはっきりしていることが読み易さの基本かなあ。

『刑事の子』

刑事の父道雄は離婚していて腕のいい家政婦ハナさんに世話を受けている中2の順。

順は慎吾と友達だ。近くの川でバラバラ殺人と思われる死体があがった。父は仕事で出動するのは当然だが家に犯人を名指しした奇妙な封書が届けられた。順と慎吾はハナさんに知恵を借りながら子供なりに調査を開始する。名指しされた家は著名な画家の家で一人住まい。時々娘さんと秘書役の才賀という人がくるくらいという。

刑事の父たちと子供たちの別々の捜査は難航し、父たち刑事の推理ができた頃、順とハナさんで重要人物に会うために犯人の家を探し当て訪れた所を捕まってしまう。

手足を縛られたまま車に乗せられ犯人たちが約束のお金を取りに埠頭へ。間一髪!

パトカーで刑事が・・・・。

(少年犯罪の増加は想像力の欠如だという。結果の想像力なしで犯罪を犯して結果で呆然として人間に戻る。子供のうちから想像力を逞しくなければということだ。)

☆☆☆

f:id:yamachanmamechan:20211101164708j:plain