8月15日 くもり
終戦記念日である。中学を卒業するくらいまでは戦争の跡が残っていた。
傷病兵が函館に出ると街でアコーディオンをひいていたり、子供の遊びも
戦争を題材にしたものがあったのではないか。それよりも田舎でも学校は
1学年5クラスや6クラスという子供が多かった。戦争のために産めや増やせや
の名残があった時代であった。そのためにずっと入試や就職では苦労した世代。
集団就職で駅に見送りというのもあったような気がする。
山道散歩でそんなもろもろの屈折を思い出しながら歩く。
今の時代とあの頃とどちらが幸せな時代なのだろう。
みんながひもじさを感じながらも一歩一歩上に向かうことが実感できた時代。
前の時代には戻れない。前を向いて歩いていくしかない。