角田光代『曾根崎心中』を読む。

 角田光代作品。近松門左衛門作として学校で名前だけは習う作品を現代の

 角田門左衛門が翻案した作品という。簡潔な文章で遊女初の「生」が「恋」が

 本からほとばしり出る作品。男にとっていい時代?から今は男女平等という。

 でも社会進出をみると結婚をしない男性が増えるなど難しい社会に。

『曾根崎心中』原作近松門左衛門

 島原から堂島新地に売られた初は15歳で客をとるようになった。

 それまでは遊女島に可愛がられ新地も悪くないところと思っていたのだが

 いろいろ考えるようになる。特に「島」の仕事と割り切り、男に心寄せない

 生き方に共感していたが「島」は「恋のない人生は犬にくれてやる」と変貌、

 そして身体を壊してさっていったことに思いを馳せる。

 醤油問屋の手代「徳兵衛」に初は恋をする。相思相愛であった。

 しかし徳兵衛は幼馴染と思えた九平次と金銭のことでトラブル。どうにも

 ならなくなって二人は曽根崎の森へ死にむけて突っ走る。

☆☆☆☆

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