角田光代『八日目の蝉』を読む。

角田光代作品。2007年出版で反響を呼びドラマなどでも人気を博した作品という。

読むのが遅いけれども一生読まないよりは読んでよかった。主人公希和子に涙する

人や誘拐された薫に涙する人、小豆島の人たちの優しさに涙した人も出たのでは・・。

『八日目の蝉』

普通のOLだった希和子は不倫をする。相手は離婚するといいつつズルズル。

希和子の妊娠に驚き、中絶を選択。その後妻が妊娠。子供が生まれる。

関係を断とうとするも赤ちゃんを見にいって赤ちゃんを誘拐してしまう。薫である。

薫と一緒にいたいと友人宅・ホーム・小豆島と逃避行をするも逮捕される。

「その子はまだ朝ご飯食べてないの!!」叫びが聞こえてくるようだ。

薫・本名恵理菜は本当の両親のもとで学校に行くのだがお互いにしっくりこない

生活。大学生になって独り立ちし希和子と同じように不倫しひとり産むことを

選択するのだが・・・。ホームで一緒に生活したことがある千草とともに

誘拐でたどった道を巡る旅にでる。小豆島に渡る決意をして船にのる姿を

出所した希和子は薫とは知らずに見送るのがラストである。

7日間しか生きないと言われる蝉の8日生きる意味、生きる大切さが伝わる。

☆☆☆☆

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