重松作品はいつ読んでもほっこりする作家だ。子供がテーマの本も多い。
「ファミレス」を読む。
中学教師「ミヤさん」、出版社編集長「タケさん」総菜屋「オガさん」が
中年になって料理教室に通って友情が芽生えた。タケとオガは同級生で。
ミヤさん家は二人の子供は巣立った。タケさん家は妻の母が入院で
別居生活。オガさん家は一度離婚して若い子連れと再婚。姑が元気。
ミヤさんに熟年離婚の危機と、生徒ゴンの母が海外赴任中の夫の留守に
不倫して自動車事故を起こして入院した。ゴンの対応に奮闘する。
オガさんは別居中に、離婚した娘と料理講師の母親に転がり込まれるという
トラブルが巻き起こる。妻が京都から立ち寄るという。オガさんどうする!
夫が気づかない間に妻は「愛」以外のものにも目覚めていくのだ。
、 三人は料理・友情で問題を解決していこうとする話だ。
一貫して流れるのは人間関係は「正しい」よりも「優しい」があるべきだと。
上下段386頁の長編だが相変わらず重松作品は飽きさせない。
好きな作品だ。