吉田修一『湖の女たち』を読む。

吉田修一作品。久しぶりの吉田修一作品だなあ。これは2020年出版という。期待して読んだのだが・・。

『湖の女たち』

湖近くに建つ介護療養施設で100歳になる利用者の呼吸器が外されて亡くなった。市島民男という満州731部隊の引揚者であった。記者は満州関連で調査を、警察は亡くなった時の施設の看護師2人と介護士2人に注目。しかし警察はかって薬害訴訟で起訴寸前までいって満州関連の上層部の政治家からの横やりで起訴を断念せざるを得ないような過去を持っていた。それもありとくに介護士の二人には集中的に取り調べ一人は気持ち的に陥落しそうだったし、もう一人の介護士は刑事の脅しにいいなりになり、それが快感になり性的関係を持つような女性だった。どちらも決定的に起訴できないなかで施設の介護主任の美人の中学生の行動がユーチューバーで上げた映像に怪しげな部分が・・・・・・。

(ミステリー調の作品。)

☆☆☆