小杉健治『逃避行』を読む。

小杉健治作品。初めて読む作家。東京出身・76歳。推理小説作家という。

比較的分かりやすい推理小説かな。

『逃避行』

曉子は親の離婚から母の再婚の失敗から母からいじめられ家出して良い寄られた男を殴って殺人犯と思われて逃亡。田舎の大きな企業の社長夫人に収まったのだが・・・。

お金は自由なだけで愛情もない生活。夫婦でヨットで船出した先で夫は海中転落。前の事件もあり家出逃亡した。電車の中で偶然夫のDVを逃れて家出の同じような歳の女性と出会って食事をしお金をやるなどしてひと時を過ごす。その女性は実は北海道の余市で起こった一家殺人事件でひとり生き残った娘で東京に養女に出されて養親の言葉を無視して男に走って失敗した女性幸田麻衣であった。曉子には神奈川の刑事が麻衣には定年退職した元刑事小原が迷宮入りしていたこの大事件を完結させようと追っていた。

幸田家に来た曉子を追って刑事たちは追い詰め捕まえるのだが・・・・。電車の中で逃げられる。曉子は沖縄で金持ちを捕まえて・・・・・。

(親の愛情を受けることなく育った美人の曉子は金持ちの男を探して転々として生き続けるという話。曉子が唯一笑顔を見せたのはコンビニの抽選でデズニー行の当選券を得た時たまたま電車で出会った母子に当選券をくれてやり子供が喜んだ時という。)

☆☆☆