北村薫『朝霧』を読む。

北村薫作品。読むのは3作目。「中野のお父さん」と同じように謎は出てくると今回は落語家が謎解きをすすめてくれるのだが俳句や短歌や落語の噺とか歌舞伎などの素養がないとちょっと面白さが減少するかも。

『朝霧』

出版社に勤める私と学生時代の友達「正ちゃん」「江美さん」それに同僚の先輩「天城さん」そして落語好きの私の指南役の落語家春桜亭円紫さんを中心に私がであった謎を解く話。

私の幼馴染の女の子のお父さんは先生で校長になって地域で俳句も教えていた。

その校長が同級生の本屋でエロ本を何冊も買っていくということで話題に。そして突然俳句も止めた。「生涯に 十万の駄句 山眠る」を最後に残して。

先輩の天城さんから作家がくれたショートショートという結末不明の「走り来るもの」という題の本を渡された。ライオンを前にした恋人同士ともうひとりの男の話だ。

そんななかで天城さんは会社の同僚と結婚式を挙げた。

休みに祖父の日記を見る機会があった。そこには下宿屋の娘から忍ではじまる31の漢字で埋められた謎の文字列を渡されて分からずに娘さんが去っていく話が出ていた。

この謎を解こうと私は考える。分からずに円紫に頼るとこれは自分で解いたほうがといわれる。忠臣蔵に関係していた。万葉集の「朝霧のほのに相見し人ゆえに・・・。」という歌が見えた・・・。

(教養がないから難しかったなあ。)

☆☆