石川智健『60』を読む。

石川智健作品。前に読んだ本「エウリカの確率」が発想が面白かったので次に選んだのがこの本。

この本も面白い。誤判対策室という死刑囚の冤罪問題扱う部署が設定されてこれは死刑執行を早めるためなのか純粋に冤罪から死刑囚を守るためなのか。

『60』(tトウルーとfフオルスの境界線)

定年間近の敏腕刑事有馬・政界のボスの息子で弁護士世良・起訴できずに上司からにらまれる女性検事春名の3人が新設の誤判対策室に任命された。古市という女性とその子供2人を殺し証拠もあり自白もあり死刑囚となった事件を有馬は冤罪ではないかと。3人は冤罪説に懐疑的ながらも調査をする。真犯人らしき男を突き止めるが死刑囚古市に刑の執行の令状が・・。教誨師から連絡を受けた有馬は窮余の策で自分が肝心の証拠を持って警察署に自分が犯人だと飛び込んだ。間一髪死刑執行が延期された。

何としてもその間に真犯人を上げなければならない・・・・。成算はあるのか・・。

(有馬にも冤罪にした事件があった。定年までに胸の痛みを解決したかった。世良にも世良の思惑が、春名にも春名の事情が・・。法律が絡んで面白い。)

☆☆☆☆