東野圭吾『禁断の魔術』を読む。

東野圭吾作品。ご存じガリレオシリーズの8作目。草薙刑事と友人の大学教授の湯川氏との呼吸が面白い作品。東野作品は古いのはほとんど読んだと思っていたのだが・・。今回は4編の事件簿が収められているのだが小題に「透視す」でみとおすとか「念波る」でおくるというように小題も面白い。

『禁断の魔術』

「猛射つ」(うつ)は湯川に物理クラブ部員を集めるアドバイスをもらいたいと高校生

伸吾から手紙がきた。湯川は2週間援助してレールガンという発射装置を完成させる。

部員増員は成功。伸吾には記者の姉が面倒見てくれたのだが伸吾が憧れの湯川の大学に合格してまもなく高級ホテルで不可解な死。一方草薙はフリーライターの長岡の殺人事件を追っていた。調べていくと長岡の死と伸吾の姉の死が繋がっていた。文部大臣だった大賀という政治家だ。伸吾は姉の死が大賀が関係あるとレールガンを改良して仇を撃とうとしていた。湯川はなんとか伸吾を殺人者にはしたくなかった・・・・・・。

「透視す」(みとおす)は銀座のバーのホステスが透視マジックを芸にしていた。草薙に連れられて銀座に行った湯川は技を楽しんだのだが彼女が殺された。草薙が動く。

「曲球る」(まがる)はプロの投手の妻が駐車場で殺された。妻は献身的に支えていたのだが‥。投手柳沢は投手として引退かどうか迷っていた。湯川に相談した・・・。

「念波る」(おくる)は双子の姉妹の姉が殺された。夫が出張中に。妹は双子のテレパシーで姉の危機を知り警察に連絡したと・・・。テレパシーはあるか湯川の出番が・。

(東野の湯川教授はいつも楽しみだ。どんなアイデアがでてくるか。)

☆☆☆