核兵器禁止条約。

核兵器禁止条約の第1回締約国会議が始まった。廃絶への決意宣言と行動計画を採択したという。核保有の国はどこも加入していない。唯一被爆国である日本に対する加入への風当たりは国の内外から強い。ロシアのウクライナ侵攻という状況のなかで米国の核の傘に入っている日本としては動きづらいのは確か。核保有国が締約国に入っていない以上実効性もきわめて小さい。だから猶更日本が加入して力を発揮すべきという意見も当然ある。しかし今回のロシアのウクライナ侵攻という国連の大多数の国々の意見も無視する国があり、それを阻止できない国際社会の解決のほうが先では。核禁止条約締約国がそろってロシアを非難し、中国に侵攻を阻止の仲介を取るよう協調することのほうが現実味がある。核禁止条約は今回の侵攻がおさまり国際協調ができた時には日本は積極的に核禁止条約の旗振りをする状況が生まれるのではないだろうか。まずは国連で決まったことは守る世界が肝心だ。横暴な国の元首を国連に召喚するくらいのことがないと単に安保理で拒否権を行使した国に国連大使に言い訳させるだけではなんの解決にもならないことは今回のロシア侵攻や北朝鮮のミサイル問題でもはっきりしている。