やぱり昭和の大家の作品は自分らの年代にはテンポが丁度よく読み易い。
一気に読み終えた。
『夢見族の冒険』
上流階級に育ち一子をもうけて離婚して実家に帰ってきた「碧」。なにしろ母の兄は大物の政治家。母の親友はかってクラブ経営のベテラン。性格も容姿もよく指導よろしきを得てすぐにチイママになる程の人気に。親子とも大らかな性格で恋愛がしたいと。
売れっ子作家の越路とお互いに束縛されない恋愛に。
碧が得た情報によって母の兄は危機を脱して首相にまで上り詰める。
クラブから離れて家で家宝とされた「チニタウカラ」というアイヌの絵に夢みて北海道に家族で旅行するのだが辺鄙な旅館で聞かされたのは「チニタウカラ」に纏わる話。
金の延べ棒をもらうことに。42億。その使い道を銀座時代の困った人を助けようとするのだが詐欺師集団に危うく騙されるところを母の親友のおかげで救われる。
次々に伝説が生まれるほどの人生をおくる「碧」の優雅な人生が描かれる。
☆☆☆