#白川道『朽ちた花びら』を読む。

白川道作品。姿勢を崩して楽な姿勢で読める本。時々白川道作品を読んで気持ちを楽にしたい時がある。この本は麻雀好きには堪えられない本。読みながら麻雀をしてる気分にもなれる。

『朽ちた花びら』副題病葉流れてⅡ.

東京近郊の国立大に受かった梨田雅之は東京にでた早々に麻雀の狼みたいな連中に取り囲まれて麻雀の虜になる。姫子というクラブ姫子の経営者に可愛がられて女も知る。

1年生のうちから痺れるような高額な麻雀を覚えてのめりこんでいく。

麻雀によってヤクザとも知り合い恋もするが恋人が演劇という目標も失い自殺。

学生運動したり遊んだりする大学生が就職を前にして急に変化していくことに梨田は

ついていけない自分がいる。卒業間近に適当な履歴書で就職面接も通るのだが自分が普通の会社員になれることに懐疑的になっていたが立ち寄ったストリップ劇場で踊り子の裸を見つつ学生生活が終わったことを感じる。

(梨田の学生生活とつい自分の学生生活を重ねて複雑な心境になる本だ。)

☆☆☆

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