東野圭吾作品。これまでの本とちょっと違った感覚で読んだ。
過去と現在がナミヤ雑貨店をとおして行き来するという展開。
若いころに駆け落ちに失敗した雑貨店の主人が相談者に誠実に
に対応していたことが噂を呼び、奇跡を呼び起こす。「丸光園」という養護施設も
キーワードになっている。
「ナミヤ雑貨店の奇跡」
3人のワルガキが空き店舗に入りこんだことから奇妙な出来事が。
過去と現在の時空が行き来して過去の悩みを持つものがシャッターの
郵便受けに相談を入れると店舗裏の牛乳箱に答えが入っているというものだ。
3人のワルガキが相談に答えるはめになってしまう。
魚屋の跡取り息子がミュージシャンに憧れ芽が出ずナミヤ雑貨店に相談の手紙を
出す話。歌は趣味でやってても必ず歌を生かせると答えをするのだが・・・。
また女性が不倫で妊娠してどうしたらいいかと相談を寄越す話。
裕福な息子がビートルズが好きでレコードをすべて持ってステレオも持って
夢中な時に父の事業に失敗して夜逃げする話。息子はナミヤに相談するのだが・・。
途中で息子は逃げ出し養護施設に預けられて木彫り職人になる話。などなど。
ナミヤの主人は自分が相談に答えたことが相談者にどんな結果になったのか
気になって33回忌の際に1日だけの相談をネットで告知すると・・・・・。
☆☆☆